LAN配線

屋内LAN配線工事やるよ

5年くらい前に家を建てた時に、施工業者に全部屋(5部屋)にCD管だけ通して貰い、入居後よく使う3部屋にだけ自分でLAN配線したのですが、今回もう一部屋有線LANが必要になったので写真を撮りながら解説気味に記事書きます。

まず必要なものから。

s_IMG_0938[1]

LANケーブル(今回使ったのはCAT5e)
LANコネクタ(RJ45) 
LANケーブルとコネクタを圧着するための工具
LANモジュラージャック(コンセント埋め込み)
ビニール紐(←重要)

あとは、
掃除機(なるべく強力なもの)
強力な接着テープ

LANケーブルについては、部屋の配置によってCD管の配管が思ったより距離が長かったりしますので、長めのものを買った方がいいです。一箇所のみであれば5〜10M程度でもいいと思いますが、余ったとしても、部屋の中の配線でも自分で作ったりしますので、余裕をもって買いましょう。
LANコネクタは数百円で10個入りを買えると思います。工具はそう何度も使うものではないので安いものでもいいかと思います。写真のものは1000円程度だったと思いますが、ケーブルの切断、表皮だけの切断も出来ます。
ケーブル、コネクタ、工具の三つがあれば、今後好きな長さのケーブルが必要になった時にもすぐ作れますので便利です。
LANモジュラージャックは、1000円前後でホームセンターで売ってます。写真の物はこの部品にケーブルを圧着するタイプです。(5年前は壁側もモジュラージャックになっているものを使ったのですが、今回方々探しても見つかりませんでした。生産中止でしょうか)

s_IMG_0939[1]

まず部屋側。コンセントのカバーを外します。
左上にオレンジの配管がありますが、これがCD管です。LANケーブル等のトンネルになる管です。
(ちなみに、右の方に電気配線がありますが、こちらには電気工事士の資格がいりますので触ってはいけません)

次は、接続先のスイッチングハブが置いてある所。つまり全てのCD管が集まっている所です。
我が家の場合、全部屋からお風呂場の天井裏に向けてCD管が伸びています。

s_IMG_0940[1]

s_IMG_0941[1]

家を新築する場合(または建売でも施工前か施工中の場合)は、是非このCD管を通しておくことをお勧めします。5年前のことなので、ちょっと記憶が定かではないのですが、5部屋分通して3〜5万円だったと思います。
最近は無線LANも高速になりましたが、やはり安定性やレイテンシの点で有線に大きく劣ります。
用途は有線LANに留まりません。全部屋を「何か」でネットワークするための管です。今後の何かのためにも引いておいても良いかと思います。
あと、これは予想ですが、外から電話線を引く部分からもCD管を通しておけば、フレッツ光などのインターネット回線を引く際に好みの部屋にルーター設置のための配線工事を行えるはずです。うちはそうでした。

s_IMG_0942[1]

スイッチングハブは、天井裏で延々と動き続けることになりますので、安定性の高いものを購入しましょう。部屋に置くようなものであれば、フリーズしても再起動するなどの措置が簡単に出来ますが、天井裏だとそうもいきません。
そんなに高級でなくてもいいのですが、
* メタル筐体であること
* 電源内蔵型であること
の二点は気にした方が良いです。どちらも発熱の問題ですが、後者については配線がシンプルであるというメリットがあります。
(そもそもの発熱が少ないことも大事ですが、これは口コミなどで調査するしかないですね)
写真のスイッチは機種名は忘れましたが、Buffaloの1000BASE-Tの5ポートのもので数千円程度のものかと思います。この5年間無停止で動き続けていますので大変優秀です。最大5部屋分なので5ポートのもので良いので安価に収まりました。

では配線工事スタートです。
ビニール紐をCD管に差し込んでいきます。出来るだけ奥に。
(いきなりショボイ作業ですが、これが全工程で一番大事な作業ですw)

s_IMG_0944[1]

次は、(お風呂場の)天井裏の方のCD管に掃除機のノズルを差込み、吸引します。部屋側に差し込んだビニール紐を吸うわけです。
(掃除機で吸いながら写真取るの無理なので、写真はありません)
ここで使う掃除機の吸引力が弱いと、この工事はここで中断になってしまいます。Makitaの充電式掃除機(業務用でも使われる割と定評のある掃除機)も持っているのですが、それだと無理でした。

尚、ビニール紐をさす側と掃除機で吸う側は逆でも勿論かまいません。
我が家の場合は、CD管を通してくれた施工会社が、どの管がどの部屋なのかを分かるようにしてくれていなかったので、この方向にしています。

s_IMG_0945[1]

すると、ビニール紐だけ通った状態になります。
ちなみに、専門の業者の場合、この作業を(当たり前ですが)ビニール紐ではなく専用の工具で行います。
フレッツ回線を通した時に業者の作業を見学してたのですが、強度のある針金のようなものをCD管に通していました。
(前述した「どの管がどの部屋か分かるようにしてくれていなかった」のは、業者が気が利かないという訳ではなく、この方法で部屋から通すのが普通なので必要ないということかと思います)

s_IMG_0946[1]

次は、部屋側に戻り、ビニール紐とLANケーブルをしっかりくっつけます。
なるべくCD管の中で引っかかったりしないような形でビニールテープを巻くのがコツです。
そして、風呂場側で紐をひっぱります。CD管は曲げやすいようにヒダヒダの構造になっており、かつ、壁の中をくねくね曲がって伸びていますので、引っかかりやすいです。結構力を入れて引っ張る必要があります。ケーブルとビニール紐の接着がとても重要です。

s_IMG_0947[1]

そしてケーブル開通!
ここまでくれば全工程の9割終了です。
掃除機かついで脚立に登ったり、部屋と天井裏を往復することになりますので(ケーブルがよれるので紐を引っ張る&ケーブルを直すの繰り返し)ここまでの作業が結構時間がかかります。これ以降の作業は慣れていれば10分程度です。

s_IMG_0952[1]

天井裏側はスイッチングハブに接続しますので、普通にコネクタをケーブルに圧着します。
コネクタの圧着は、慣れると100%成功するようになるんですが、最初のうちは失敗もあると思いますので、コネクタ数は余裕をもって用意した方がいいでしょう。失敗した場合はケーブル部分を切断して新たなコネクタでやり直しです。

s_IMG_0954[1]

部屋側の壁埋め込みモジュラーは、色の見本通りに内部の各線を挟みこめばいいだけです。
ケーブル自作した経験のある人は結構多いと思いますが(社内LANとか、データセンター勤務の人とか)、コンセント埋め込みはあまり経験ないと思いますので、構造とか成功率(一個1000円しますし)で不安になる方もいるかと思いますが、結線はやり直せますので心配ないかと思います。あとJIS規格で統一されていますので、コンセントカバーなどの構造に合うかどうかを心配する必要もありません。

この状態で、接続テストを行います。
この手のケーブルを頻繁に自作する仕事をする場合はケーブルチェッカーを使うので簡単にテストできるのですが、そんなの家庭にはありませんので、実際にPCに接続して確認しましょう。
疎通しない場合は、コネクタ側かモジュラー側のどちらかの結線ミスです。

s_IMG_0955[1]

そして、マウンター(っていうのかな)に取り付け壁に取り付けます。
施工業者が、CD管を使う前提のカバーにしてくれていれば良いのですが、場合によってはカバーの変更が必要になるかもしれません。(LANを通す部分に穴が開いてないとか)ホームセンターに売ってます。

s_IMG_0956[1]

カバーを取り付けて
完成!

1000BASE-Tが陳腐化するまで後何年あるか分かりませんが、それまでの間しばらくはこれで快適です。